太平洋戦争中に、戦闘機や戦車の緩み止めナットとしてナイロンナットが使用され始めていました。しかし高温や外気に弱いため使用範囲が限られていたので、ナイロンナットに換わるべき商品ということで、戦場の修理責任者の発案に基づいて標準品のナットを少しいびつにしたところ、ナイロンナットと同じ好結果が出ました。それ以来、アメリカ陸軍および空軍で研究が進み、1963年NASA(航空宇宙局)に採用されました。以上によりハイロックナットは、数多く販売されている緩み止めナットの中でも、米軍の考案によるナットに更に改良を加えて進化した信頼性の高い商品です。
ナット上面の円錐部分を三個所プレスして、ナットねじ山の1山ないし2山を内側に押し込んでいる構造です。同時にピッチ円がおむすび形に変形されることにより、円形のボルトが挿入されると摩擦トルクが生じます。1山ないし2山のおむすび形のネジ山が、弾力あるスプリング作用をし、反復使用に耐えることができます。
緩み止め方法は基本的にハイロックナットと同じであり、標準ナットの二面幅をプレスして、ナットねじ山の1山ないし2山を内側に押し込んでいる構造です。ピッチ円が楕円形に変形されて弾力あるスプリング作用をし、反復使用に耐えることができます。使用する標準ナットは一般的に冷間加工されていますので、その抜き勾配によりネジ穴にはテーパが付き、そして幅寸法のバラツキも生じますが、適正な締め付け力を生じるように固有技術により、それらを選別ないし補正しています。
ハイロックアドは、従来からご使用いただいているハイロックナットを更に進化させた新しい緩み止めナットです。(特許出願済)ハイロックナットと同じく①~⑥の特長を有しており、更に次の特長⑦⑧も備えています。
下水道の配管で下水パイプをマンホール壁面に可撓性をもたせて接続固定するためにゴムジョイントが使われますが、マンホール壁面の穴とゴムジョイントを、水密性を保持して確実に固定するのがハイロックバンドです。ハイロックバンドは新しいコンセプトに基づいており、従来のバンドにおける欠点を克服した画期的なバンド(固定用金具)です。
現在シリーズ化しているのは下記寸法ですが、ご希望のいずれの寸法にも対応可能です。
200タイプ S(286mm)、M(291mm)、L(296mm)
250タイプ S(338mm)、M(340mm)、L(348mm)
300タイプ S(393mm)、L(402mm)